零れる言葉の重さ。

c0107826_2256259.jpg

 やっと金曜日、だねー。皆さんお元気ですか?





 今日は、思わぬ出来事があり・・・
 大丈夫だったかな。(ごめん、独り言だからね)
 ひたすら、寝るんだぞー!

 今日・・外来に、毛布を借りに行ったとき
 『いつものベッド』 に、いつもの彼がいた。
 彼は、週に数回・・外来で治療を受けている。
 その治療の為、ほぼ半日を外来の硬いベッドで過ごす。
 片耳に、ラジオのイヤホンをはめて、
 時折、ベッドから『くくく・・・』と笑い声が漏れてくる。
 落語が大好きな方なのだ。

 感染が命取りになり兼ねない病態。身体は弱ってる。
 だけど、彼はいつも笑顔だ。時に苛立ち、苦しみを抱え・・
 腕には、数年来の点滴を受ける為の 針の刺し痕が
 無数に広がっている。口にしない辛さは、そこで見て取れた。
 
 仕立ての良い帽子を被り、ジャケットを羽織って
 やってくる・・・生粋の、江戸っ子。

 贔屓の落語家さんの話、お嬢さんの話、庭に咲く花の話・・・
 担当になると、いつも色んな話を交わしながら・・笑う。
 こんな小娘の戯言も、ちゃーんと分かってくれている。
 私が悩んでいる時も、『あんたは、何にも間違っちゃいねぇよ』なんて
 逆に励まされたりして。逢える日が、楽しみになってた。

 あの日は、ちょっと慌てた。こんな桜が咲き始めた頃・・
 彼は病院の前の桜並木を、散歩しながら治療に来る事が
 出来るので 楽しみだと喜んでいた季節。
 気候が不安定でもあり、1番の大敵である、風邪を引いた。
 微熱、咽頭痛・・このまま入院かな・・と主治医の溜息。
 ついに・・?入院したら、二度と戻ってこない、と言う可能性。
 レントゲンに行き、点滴をしながら採血結果を待っている時だった

 『桜みたいに、パっと散りたい・・・』
 
 ぽつんと、だけど彼の口から零れたものは、とても重かった。
 治癒ではなく、現状維持を保つ為の治療の連続。
 実感を伴う言葉の重さは計り知れない。
 私、何も返せなかった。何か言ったら、涙が出そうになったからだ。
 このとき、結局は入院せずに済んだのだけれど
 後にも先にも、彼の・・いわゆる『弱音』はこの時だけだった。

 そして、今日の再会。1年ぶりだった。
 『元気だった?!』と言う私に『元気だったら、ベッドに縛られてねぇよ!』と
 笑う彼の顔を見て、吹き出した。そりゃ、そうだ(笑 
 
 『桜、今年も咲きましたね』と言ったら、あの言葉を思い出したのか、
 『まだ散らないで しぶとく咲いてるね』と、恥ずかしそうに彼は笑った。
  
 今日も、彼の片方の耳には、ラジオのイヤホン。
 いつものベッドで、いつものように・・・・
 帰り道には、この桜を眺めながら 歩いて帰ったんだろう。 
 
 書きたい事が他にもあったんだけど、忘れちゃった(笑
 異動になってから、どうしているのか気掛かりだったから
 ほんの少し、顔を見ただけでも 安心した。

 今日は、お出掛けもせずに、サンダルウッドの香りに包まれ、
 ゆっくりしてます。そうすべきだ、と何故だか感じていたから。
 考えなきゃいけない事から、逃げそうになったり
 自分のネガティブな塊の取り扱いを間違えそうになったり
 そんなときに、この香り。
 地に足をつけている感覚へ、自分を戻す。

 blogランキングへ応援ありがとうございます!

 久しぶりに、落語を観に行ってみようかな?
 今週も、皆さん遊びに来てくれてありがとう!
 ただいま、睡眠不足による蕁麻疹と格闘中のamorosaでした。
 (薬が無くなり、焦ってます。どっちにしろ外出は無理だったなw)

 素敵な週末を、ciao,ciao!!  
 
[PR]

by amorosa | 2007-04-06 22:41 | infermiera~nurse