2007年 06月 07日
夕暮れ時に...sera
一日、大忙し。
夕方、緊急検査が入った。
仲間の外科医は真っ先に登場。
こういう時、研修医よりも先にやってきては
検査の準備をしたり、私達と作戦を練ったりする。
惚れるな~(惚れないけど)
『患者さんの為に』がベースにあるので、いるだけで安心。
どうにかこうにか、出血源を見つけて止血。
危機を脱した患者さんを病棟へ見送った後・・・
『俺たちのやってる事って、本当に患者さんの為・・か?』
並んで手を洗ってる時に、彼は呟いた。
あぁ、やっぱり・・・。
全く同じ事を、私は処置中に感じてた。
上手く書く事が出来ないけど・・・
その昔、脳外科のICUや救命救急に居た頃も、
骨髄移植を控えた患者さんと向き合う時も
化学療法を受ける患者さんに関わっている時も
そして今でも・・・感じている事だった。
そのことを思い悩み過ぎて、この職を辞めたり
命を絶ってしまった仲間もいた。
『答えなんて、ずっと分らないのかもしれないね』
と、答えるしかなかった私。
そんな思いを抱えながら、それでも生きてる。
患者さんも、先生も、私も。
ちょっと切ない夕暮れでした。
by amorosa
| 2007-06-07 19:25
| infermiera~nurse