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vivere~生きる。

 あれから、毎年この日になると開く写真集がある。

 報道写真家集団「Magnum Photos」による、あの本だ。
 「NEW YORK SEPTEMBER 11」

 その日、TVの前では想像だにしなかった映像が
 淡々と視覚に入ってきたように思う。音は耳に入らなかった。
 事の発端が、人間の感情からもたらされた事に愕然としていた。

 驚くべき進化を遂げ、時間や距離も越え、例えば夜でも昼間の様な。
 便利になったけれど果たして快適で、幸せなのだろうか。
 手に入れた数々の利便と引き換えに、とてつもなく大きなものを
 失ったように思っていた。

 その矢先に、この事件。あの場にいた訳ではないし
 あの国をルーツに持つ人間でもないし、宗教も持たない。
 それでもあの利便のお陰で、考えることが出来た。

 遠く離れた東洋で、1人の人間の思考など、何の役にも
 立たないだろう。では、それが1万人、1千万人、1億人
 ..いるとしたらあ?それは大きな力になる。
 (それがテロリストへと形を変えてしまう事にもなったけれど)
 
 人間が、人間として生きている限り、争いは起こるかもしれない。
 でも、理性と言う物を持ち合わせている事を忘れてはいけない。
 話し合いで、全てが解決するだなんて思ってもいないけど
 殺しあう事が解決の手段とも思えない。
 残るのは新たな憎しみ、深い哀しみだ。

 お互いが、お互いを愛する事、傷の痛みを感じる事...
 真実は複雑なものだろうとは思うけれど
 始まりは、こんな風にシンプルなものだったと思う。
 呑気な国に住む人間の驕り、机上の空論だとしても。


 言葉を信じていない者達がファインダーを通して見た物。
 そこには真実しかない。
 その真実を見て、感じることから始まるのだと思う。
 
 犠牲となった全ての魂のご冥福を、街の本当の意味での復興を、
 世界の平和を、祈り、生きて行きたいと思います。
 
  
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by amorosa | 2006-09-12 21:56 | mia mente~私の心